今回は前回のエアロボマーカーに続きまして、それに付随してウェブブラウザだけで使えるドローン業務のためのデータ処理サービス「エアロボクラウド」についてご紹介させて頂きたく思います。こちらが提供するサービスもまた、業務の効率化に大いに役立つ内容となっておりますのでご紹介させて頂きます!
▲エアロボクラウドが提供するサービス▲
ドローンに関するデータや撮影した画像を管理し、処理・解析を行うさまざまなアプリケーションをクラウド上で提供しています。
(エアロボクラウドを利用することの利点とは?)
エアロボクラウドを利用する事で、お使いのPCに特別なソフトをインストールする事なく、画像のアップロードから測量のためのデータ処理までをWebブラウザだけで実現する事が出来ます!エアロボクラウドではクラウド技術を使った高速な処理と自動化を実現しており、業務の効率を改善する事が可能です。
以下ではエアロボクラウドを利用する事により、どの様に業務の効率化を図る事ができるかについて詳細にご説明していきたいと思います。主には以下の3点になります。
①フライトの管理と共有
フライトやマーカーの配置プランをアップロードして地図上に表示し、他の人に共有出来ます。ブラウザ上でのフライトプランの作成も今後可能になります。また、フライトログや空撮画像をアップロードしてフライト単位で管理し、地図上に表示したり様々な形式で可視化する事が可能になりました!今後は様々な機体のフライトログへのサポートが期待出来そうです。
②GPSマーカーの自動処理
エアロセンス社が提供するエアロボマーカーを利用すると、マーカーのエアロボマーカーログをアップロードするだけで空撮画像から自動検出しGPSマーカーの座標とマッチングする事ができます。→測量結果の入力や画像中のマーカー位置の選択などの作業をせずに、自動で測量処理を実行する事が可能に!
③測量や点検などの処理・解析サービスの効率化
エアロボクラウドでは、フライトログや空撮画像をもとに処理や解析を行うアプリケーションが利用する事が可能に!i-Construction対応の測量クラウドサービス(エアロボ測量)では、空撮画像からオルソ画像や3Dモデルを生成する事が可能です。点検サービス(エアロボ点検)では、オルソ画像から対象物の点検を行える機能を提供し、またその点検を自動化するための点検エンジンを提供しています!
▲エアロボクラウド活用による作業効率化!▲
1 他社製GNSS受信機のデータ処理が可能に!
・電子基準点との距離が10km以上の現場でも1級・2級基準点の設置が可能に!
・エアロボマーカーと保有する他社製のGNSS受信機を組み合わせて処理する事で、一度により多くの点を観測できる様になります!←業務の大幅効率化ポイント①
2 短縮スタティック測位に対応!
・現場での計測時間が60分から20分と約1/3短縮されます!←業務の大幅効率化ポイント②
・20分で同時に多点の測位が出来るので、1点ずつ測る必要があるネットワークRTKよりも作業を効率化出来、より高精度な結果を得ることが出来ます!
それでは次に弊社が実際にエアロボクラウドを使用した内容について図を使用しながらご説明していきたいと思います。
(ログイン画面)
こちらはエアロボクラウドのログイン画面になります。アカウントにつきましては、会社名・メールアドレスのみ発行して頂けます!
上記の図は実際にログインした後の画像になります。こちらの画像内で現場の管理を行います。
・クラウド自動網平均計算
・帳票(手簿/記簿/成果簿)自動出力
・写真測量の画像解析処理
を行う事が出来ます。
メニュー欄、「GCP」でデータのアップロード及び管理を行います。エアロボマーカーのログファイルや写真、電子基準点のRINEXファイル等のアップロード・データ管理を行う事が出来ます。
●計算オプション
このクラウドで計算可能なオプション内容になります。測位処理のみなら3分程で結果が返ってきます。測位処理では最初に記述致しました様に、クラウド自動網計算・帳票(手簿/記簿/成果簿)自動出力が可能です。
上記の様に、測位結果詳細はエクセルで確認する事が出来ます。測位結果の状態も(bad/ok/good)自動で判断し、確認する事が出来ます!
これまで手入力で行なっていた帳票作業も全て自動で作成され、印刷も可能です!
3次元網平均計算も自動で行います。
※自動で行われる計算技術はエアロセンス社独自の技術であり、特許済みのサービスとなっています。
・高速モデル生成
クラウド上で自動並列処理を行う事で、空撮画像から3DモデルやDEM作成、オルソ地図の生成などを高速に実行する事が出来ます。画像200枚に対して1時間程度のスピード感です。
・オルソ地図や3Dモデルの表示
空撮画像をもとに作成したオルソ画像や3Dモデルはダウンロードして使用するだけではなく、Web上の地図にデータを貼り付けてその場で確認する事が可能です。地図上で閲覧、管理する事で過去のデータとの比較や変化を追跡する事が可能となります。
・各種データのエクスポート
上記のオルソ画像や3Dモデルに加えて、「Point Cloud」と呼ばれる点群データや、処理のレポートなど様々なデータをダウンロードする事が可能です。ダウンロードした点群データをお持ちのCADソフトウェアで読み込んだり、3Dモデルを3DCGツールに読み込んで利用する事によって成果物の生成が可能になります!
それでは次に、現場で取得してきたデータをソフトを用いて編集していく過程をご紹介致します。
今回ご紹介するデータ編集のソフトは、福井コンピュータ様より測量CADシステム「TREND-POINT」とドローン業務の「エアロボクラウド」の連携です!
Web上ブラウザ上の産業用ドローン向け画像処理サービス「エアロボクラウド」で作成されるドローン成果情報データ(3次元点群解析情報)をUAV測量マニュアルに準拠した図面・帳票作成ソフト「TREND-ONE」に取り込めるコマンドを追加し、点群データファイルの加工・修正・断面作成等の処理を行う「TREND-POINT」との連携により、公共測量マニュアルに準じた作業計画から計測、成果物作成といった測量業務の一連の作業が、より高精度且つ効率的に行える様になりました!←業務の大幅効率化ポイント③
▲TREND-POINTを用いた編集の様子▲
上記の図の様に、現場で取得してきた点群データを編集する事が可能です!
エアロボマーカーの登場により、例えば建設現場に置く事によってこれまで手間がかかっていた測量工数を省き、簡単に座標標識を設ける事ができるため、土木・建設業界では人手不足など、社会課題の解決に活用が期待されるのに加えて、現場に導入する事によって建設生産システム全体の生産性向上を図る事が出来るのではないでしょうか。
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